なぜ手で彫るのか

手彫りの印は、職人の技術によって一つ一つ丁寧に彫られるため、非常に高い精度と個別性を持っています。手彫りが選ばれる理由は、いくつかあります。

  1. 精密な技術: 手彫りでは職人が細部まで丁寧に彫刻を施すため、機械では再現できない細かいニュアンスや独自のデザインを表現できます。特に漢字や名前などの書体において、機械彫りでは表現しきれない美しさや重厚感を出すことができます。
  2. 個性と一品物: 手彫りはひとつひとつ手作業で彫るため、同じデザインでも微妙に異なった仕上がりになります。そのため、完全に自分だけのオリジナル印章を作ることができ、他のものと被ることがないという点で大きな魅力があります。
  3. 伝統と技術の継承: 手彫り印章は、古くから続く日本の伝統的な技術の一つです。現代では機械彫りが主流になっていますが、手彫りには歴史的な価値があり、伝統的な手法で作られた印章は、文化的にも価値を持つと考えられています。
  4. 細かな調整と修正: 手彫りでは、職人が彫りながら細かい調整を行うことができるため、印影が非常にきれいで、紙面に押したときの「捺し具合」や「朱肉ののり」も非常に均等に仕上がりやすいです。機械では難しい微調整を手作業で行うことができるため、仕上がりがさらに美しくなります。
  5. 感性と愛情: 手彫りで作られた印章には、職人の感性や思いが込められます。機械で大量生産されたものでは感じられない、職人の「想い」が伝わってくるため、特別感があります。

手彫り印章は、ただの印にとどまらず、職人の技術や歴史を感じさせる貴重なアイテムとして、多くの人々に愛されています。

内閣総理大臣賞受賞  眞田智成

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